水曜どうでしょう ~ゆるいけど面白い自由な番組~ [TVドラマ]
夜中のテレビを予約する際にテレビ画面上でタイトルを観るとその枠の関係で略されたものが多くて面白いかもしれないのに見逃してしまうことがある。「水曜どうでしょう」これはタイトルとして何も知らずに聴いたらいかkがでしょう?
実はこの作品に関してはローソンか何かで販売しているのを知っていたので「あ~ああの番組か」と納得し即座に録画することにした。
「水曜どうでしょう」は1996年に札幌で始まった番組(テレ朝系らしい)で大泉洋とミスターと呼ばれる鈴井貴之とスタッフの二人、藤村忠寿、嬉野雅道の4人におもしろ道中記なのだろう。実は東京では今回放送されたのが「ヨーロッパ大陸横断」の物語で実は2週にわけて5話づつくらいで全10話でヨーロッパを横断する物語なのだ。その他にもいろいろ旅だけじゃないものもあるらしいですけどね。
とにかく番組の中で言ってるが「ゆるい」番組なのだ。とにかく道中記ばかりである。スペインにいきサグラダ・ファミリアを観たり、パエリアを食べたり、いろいろな土地の有名なものの所にいくのだが結構短い。どちらかというと車の移動中の爆笑話がほとんどだ。
大泉がほとんどしゃべりスタッフはほとんど顔は写らないのだが結構大泉の言葉に言い返すのだ。とにかくテンポがいい。そしてそく「ウンナンの気分は上々」でよくやっていた言葉を画面上にセリフを出すのだがこれがまたこぎみよいのだ。
文字で書いたら面白くないのだが大泉洋の渡辺篤史の「小林製薬のいとようじ」というセリフのものまねが絶品であります。街中の描写をしながら全部最後は「いとようじ」に変えてしまうのはうまいですね。さらに大泉洋が日本のドラマの撮影のために日焼け止めを塗るのだがこれまた塗りすぎの白すぎ。
そしてスペインかポルトガルあたりで街並みが真っ白の所で顔を白く塗り街と同化して探すというばかばかしいシーンがある。そして最後は岬に到着するのに道をまちがえたりとまああきない作りになっています。
とにかく観ていて基本的に説明がないのでどうやっていけばいいかわからないし、食べ物もおいしいのかどこにあるのかも何もありません。自分たちが楽しんでいるのです。でも10年以上続いているということはそれでも面白いから皆が観るのだろう。
是非とも今までの作品も観たいし、これからの放送もながしてほしいですね。なんで水曜どうでしょうかも実はわからないですがね。
セクシーボイスアンドロボ 最終回 [TVドラマ]
とうとう4月ドラマが最終回ラッシュで自分が観ていた「セクシーボイスアンドロボ」が最終回を迎えた。 ニコ(大後寿々花)の家に父がかわいがっていた鳥が戻ってきて父の日のプレゼントで驚かそうとした。しかし、その鳥はニコにしか見えなかった。驚いたニコはロボの元に現れるとロボ(松山ケンイチ)にはその鳥が見えたので安心したがマキたちも見えず二人にしか見えなかったのだ。
マキ(浅岡ルリ子)は彼ら二人が幽霊が見えると思い依頼をする。それは第一話で死んだはずの三日坊主(中村獅童)が現れたという噂だ。そしてふたりはなんなく三日坊主を見つけるのだいつしかニコには自分で見つけた鳥や三日坊主さえ見えなくなりはじめた。ロボには見えるのに・・・・。
そして三日坊主にも自分が死んでいることを伝えないといけないのであった。マキも店をたたむことにした。ニコとロボはずっと一緒にいれるのだろうか。新しい何かに出会うためには今までの何かにさよならを言う時でもあるのだ。
松山ケンイチのおたくっぷりが少し大げさな気はしたがそれを除けば子供二人(ロボは精神的に子供)の目を通して人を信じたり頼ったりすることの大切さ=絆を作り上げることを我々に見せて何かを感じてほしかったのかもしれない。
二人は別れということを意識することもなく「じゃあまた今度ね」と毎日の別れと同じようにしていつしかすれ違い始める。でもそれは新たな出会いと絆を作っていってその上で再会すれば新たな面が観ることができ、いいコンビとなることができるんだろう。だからまた少し間をおいてスペシャルドラマでも良いから復活してもらいたいと思いました。
セクシーボイスアンドロボ ~幸せは金がかからないもの~ [TVドラマ]
ニコ(大後寿々花)を養子に欲しいとマキ(浅丘ルリ子)が林家にやってくる。世の中で幸せにいることはやはり「金」なのだろうか?そんな中テレビで漫画家の信田コーン(篠井英介が華々しく水族館をオープンさせていた、20億円で。
ニコは2億という金額をつまれてもマキの素性を知っているし、まさか親が自分を売るなんてしないと思うのだがどこか家族がぎくしゃくし始める。ロボ(松山ケンイチ)に相談しても残念ながらやはりお金って必要なんだとニコに言う。ロボの友達も親の借金がもとで実家に帰ったりしている姿を見るとどうしても現実は金があれば救えることもあるのだ。
そしてロボがあるグループに連れ去られる。そこにいたのは信田だった。彼は富と名声を得たが物足りなさを感じ、占いで今度はニコの子供となって生まれ変わり、今以上の富を得ると言われておりロボに忠告したかったのだ。話している中でロボの絵の技術を知り、締め切り間近の作品を一緒に仕上げ意気投合する。
そんな信田の家に水族館の魚を殺すという脅迫状が届いた。犯人は一体誰なのか?そしてニコは本当に養子に出されるのか?ニコがロボに対する思いが少しづつながら近づいている。
幸せっていつのまにかその中にいるとわからなくなってしまう。林家も信田夫妻も最初に幸せを感じたときってとっても小さなことで笑いあえたのだ。でも人は欲が出てそれ以上のものを欲してしまう。この物語では東京中が停電してしまう。何もかも見えなくなったときに気付くことがある。
信田夫妻は夫婦の大切さ、林家はアルバムを見つニコが小さいときのことを思い出す。そしてニコもロボの存在を考える。彼女が目指す幸せは生まれた子供に幸子と名前を付け、みなが気付かないような小さなことでも素晴らしいことに目を向けることができるようになりたいのだ。
何度か言ってるかも知れないが「知足」=足ることを知っていればどんなことでも喜びであり感謝できるのだが人はまたそれ以上のことを求めてしまう。だからそれを得るためには簡単に金で出来ることが増え、金が必要だと考える。でも今回の物語で最後に皆が気付くことは金なんてあまりかかっていないものなんですよね。それが大事なことなんすよね。
ロボが子供っぽくてニコは大人のようで子供の心をもっている。二人が名コンビという大活躍をするドラマではないが地味に二人は心と心が近づいていく。(といってもロボは鈍感だから気付かないのだが今回の最後にロボがひとめぼれしていたニコの姉と名梨(岡田義徳)がいい関係になって気付くんだろうな)。
そして来週で最終回ですかね。なんと一話に出ていたゲスト中村獅童が再度出てくるようです。
セクシーボイスアンドロボ プッチーニ後編 [TVドラマ]
セクシーボイスアンドロボを先週も書いたが前回の物語の後編である。病院で看護婦をするともさかりえ、小林聡美、もたいまさこの三人はプッチーニと自分たちを名付け、病院で死に近い人たちに最後の願いを叶えてあげるというのだ。
そんな一人の小林聡美にロボ(松山ケンイチ)が一目惚れしてしまう。そしてプッチーニ宛に次にあてられた願いはマキ(浅岡ルリ子)を暗殺することだった。ニコ(大後寿々花)はあせり、ロボに連絡をとるが彼はもうすぐ近くにはいなかったのだ。
そして今回はその続きの話しである。ロボは昭子と一緒に暮らしていていたのだがある時、昭子の家に銃があるのを発見してしまい心のどこかで間違いであってほしいと思っていた。ニコはなんとかしてマキに逃げるように説得するもマキがどこかで運命と思い受け入れようとしていた。
そして依頼者の容態が悪くなり、今晩暗殺が決行されることになる。昭子はロボに夜勤があると家を出る。ロボはニコに連絡する。今夜、プッチーニが決行すると。しかしその電話の現場を昭子に見られてしまい、マキの居場所がわかってしまった。
それを知らずにニコの中学で隠れていたマキのもとにプッチーニたちがやってくる。銃をかまえるプッチーニたち。それを止めようとするニコ。そしてロボがやってきた。果たして・・・・・。
今回は「生きる」ことを問うている。「生きる」ということは一人で生きているのではない。プッチーニたちも病院で死と直面している。我々が毎日何も考えずに生きている間にも人は亡くなっていてそのはかなさを知らない人に天罰を与えているといのだ。マキもどこかで死を受け入れようとする。銃をかまえるプッチーニに対してニコは伝える。
ニコもスパイをすることで最初の三日坊主(中村獅童)の死をみた。そしてロボが自分の目の前を去った。そしてマキも死のうとしている。昭子が撃てばロボは悲しむ。そうするとニコの今の世界が変わってしまう。ロボ一人がいないだけで・・・・・。
人は一人では生きていないし、必ず誰かと関わりがあるのだ。だからこそ自分がいなかればですまないのだ。それだけ人は責任をもって生きていなければならないのだ。だからこそ一人だと思わずにきっと側に誰かいるんだということでもある。
ニコにとってのロボの存在が明確になった。そして物語は佳境へ向かっていくのだ。
セクシーボイスアンドロボ [TVドラマ]
今観ているドラマの「セクシーボイスアンドロボ」だが先週はいわくつきで放送されなかった。丁度直前に籠城事件がありそれを思い出させる内容ということで放送を自粛したらしい。テレビというのもそれを想起させるという難しい世の中になったものだ。
そして今日は8話で佳境に入り今回は9話と前後編に渡った作品になっている。このドラマはいつも主人公が有名ゲストが登場するのだが今回は以前日テレで放送された「すいか」のメンバー小林聡美、もたいまさこ、ともさかりえが登場する。
物語はプッチーニという三人組が必殺仕置き人の様に病人の最後の夢を叶えるという。それがいいことでも殺人であっても。そんな時、ニコのひいじいちゃんが危篤になる。その病院で働いているのが上記の三人なのだ。ロボはそば屋でその一人昭子(小林聡美)と出会うのだ。いつもはニコの姉のことを好きだったのだが昭子に惚れてしまう。
病室に飾られた千羽鶴に一羽だけ黒い鶴がぶらさげられ、そこに自分の思いをかけばなんでも叶えてくれるというのだ。
プッチーニの中でも何故これをやっているのか、惰性で続けているのか?昭子自身がそういう思いを持っていたが彼女たちには別子という女性のためにこのプッチーニということをやっていた。昭子はロボが自分に惚れていることを知る。そんな時に次にプッチーニへの思いを告げた黒鶴にはニコとロボの雇い主マキ(浅岡ルリ子)を殺して欲しいという願いだった。
しかしニコは心ここにあらずで昭子のもとへ行こうとする。ニコとロボは解散してしまうのだろうか?
この物語はゲストがしっかりした役者なのでまだ若手の主役松山ケンイチと大後寿々花だが二人とも結構映画で名演をしているのでロボのおたくの大げさな演技だけは鼻につくがいい物語を作っている。スパイという仕事をしているが彼らがいろんな大人の事情に触れ成長していく物語でもある。そして毎回心に残る言葉を残していて結構面白いのだ。
今回は珍しく非現実の世界で生きていたロボが生身の人に恋をする。小林聡美って美人そうで美人というわけではないのだが結構表情次第ではいい女にも見える。昔は「転校生」などのおてんばで「やっぱり猫が好き」でも結構良い味を出している。ロボがまだ未熟だから大人の女性に恋いこがれる部分もあるのだろう。
でも後編がある以上は別子という女性のために何故プッチーニをやっているかもわかるしもたいまさこやともさかりえのひらがなコンビがまだいい味をだしていない。そう考えると後編がとても楽しみだ。
はたしてニコとロボは解散するのか?ニコの心にもどこかロボへ対する思いも見えてきたし、はたして黒鶴の思いを遂げてきたプッチーニはマキを殺してしまうのか?楽しみですね。
ふたりの青年が育っていく姿を楽しみしています。気が早いですが続編もお願いしますね。
セクシーボイスアンドロボ ~春ドラマの大穴~ [TVドラマ]
エイリアス 二重スパイの女 ~走る、走る走るおんな~ [TVドラマ]
エイリアス ~2重スパイの女 シーズン1 DVD COMPLETE BOX
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2004/07/23
- メディア: DVD
会社の向かいの席にいる方が映画好きでよく色々話をするのですがその中でアメリカのTVの話をすることもある。その中でいつも言っていたのがこの「エイリアス」が面白いとのこと。そんな「エイリアス」が今テレ東の昼間に「CSI」のシリーズをやっている枠でこの「エイリアス」がもう第2シーズンの途中まで放送されている。録画していてやっと第1シーズンを見始めたのだが結構面白い。
「エレクトラ」で主役をしているジェニファー・ガーナーがシドニー・ブリストと役でSD6というCIAの中の機関のひとつとしてリクルートされる。そこのボス、スローンの元で世界中を飛び回っているのだ。
しかし、シドニーは婚約者にプロポーズされ自分の仕事を話すと彼は暗殺される。そして自分の仕事がCIAさらにアメリカを敵に回すSD6にいることを知る。そして本当のCIAと手を組み二重スパイとして行動する。そしてもうひとり同じようにSD6とCIAの両方に所属する二重スパイがいた。それはシドニーの父であった。
シドニーは今まで何も知らず行っていたことがアメリカに背く行為であることを知り、SD6壊滅むけ日々戦うのだ。
もうとにかく彼女はいつも観ても走り回っています。何かを奪うときに敵から逃げる時に走り回ります。そしてたまに失敗をやらかします。だから危機一髪で逃げるのです。個人的には美人だけどあまり好きなタイプではないのだすがどうしてもこのシリーズと「エレクトラ」を観ていると屈強な女性に見えてしまう。
でもスタイルがいいのと毎回海外に飛び回り、いろんな要人あうためにスタイリッシュなファッションショーのように衣装を変え、登場するのでそれは楽しみのひとつです。
ただ単に走り回って戦っているだけではなく父との関係や友達との関係、そして死んだ母の本当の姿を知ってしまうことなど内面的な葛藤がクローズアップされる。いままで信じてしていたことが違うと知る。本当のことがなんなのか判らなくなってくる。父の気持ちとのすれ違いなど観ている方がハラハラする展開があるのではまっていくのでしょう。
さらに今第1シーズンの後半を観ているのだが結構有名な俳優がたまに登場する。タランティーノやロジャー・ムーアなども出てくるしシドニーのお父さんは「タイタニック」にも出ていました。こうやって観ていくとこの後も誰が出てくるか楽しみですね。
そして今CSでは第4シーズンまで進んでいるがまだ最初の方を観ていてよくシドニーの二重スパイがばれないなぁと思う。SD6ってすごい集団なのにたった一人の女性の行動を読めないなんて。一度前半戦で一味にモグラがいるとにらんだスローンがシドニーを疑うのだがでもそれでも甘すぎる気がします。でもこれからの展開で本当は知ってたということもあり得るかも知れませんね。(4シーズンまで観ている人は何言ってんだと思うかも知れませんが)
はやくシドニーが走り回らずに住む生活が来ることを祈ります。
春のドラマは何観るの? [TVドラマ]
さてさてなかなか映画のことから離れていますがもう一日映画ではなくテレビっこの私としては春の新番組ドラマについて書きたいと思っております。
さて今回はとりあえず最初から観ようと決めていたのは織田裕二の「冗談じゃない」とオダギリジョーの「時効警察」だった。それから1回観て決めようと思いまず観てみたのが「特急田中三号」と「セクシーボイスアンドロボ」の2本で計4本を見始めました。
さて結果的にこの4本はとりあえず観ようということに決定。「特急~」に関しては一番新鮮だったのは栗山千明が意外と綺麗だと思った。前に「キルビル」で見たときはとても怖いイメージがあった。髪の毛のせいだと思うが今回のドラマの彼女は意外と素敵な女性にみえ、ちょっと雰囲気的に鈴木あみに似ているように見えた。(ファンの方、違う!と激怒しないでください)
「セクシーボイス~」は松山君が「男たちのYAMATO」から気になっていたのでとうとう連ドラで主役になれたのかという感慨深い気持で見ましたが面白かったので是非次からも見ることにしました。
そしてメインの2本ですがやはりテレ朝日の金曜11時台のドラマは結構面白い。「トリック」や「只野仁」や「スカイハイ」とその後シリーズ化されており結構面白い作品が多い。「時効警察」はオダギリ演じる霧山君は趣味で時効になった事件を捜査するのだが結局時効なので犯人は逮捕せず、事件の謎をといた後、「誰にもいいませんよカード」を渡すのである。
とにかくオダギリジョーも麻生久美子も三枚的な演技が堂に入っており、以前の「トリック」や「富豪刑事」と同じようなテンポのゆるいギャグが多い。そしてネタが結構古かったりするのだ。そして同僚もくせもので以前「意外とカメは早く泳ぐ」で「あずきパンダちゃ~ん」といっていたスパイ夫婦の岩松了、ふせえりのコンビ、さらに豊原功輔が霧山の同期の刑事十文字でこれまた三枚目を演じている。とにかく作り手が楽しんでいるという雰囲気はテレ朝ドラマのひとつの定番となっており安心して観ることができる。総武警察のホームページもあります。http://www.tv-asahi.co.jp/jikou/104sobu/index.html
さて今日から「冗談じゃない」が始まりましたがテンポがあって面白そうですね。織田裕二は本当最近はずれのない役者になりましたね。ひさびさに三枚目的な役柄で楽しみですね。相手役の上野樹里さんはあいかわらず山田花子ちゃんに似てきましたね。「スィングガールズ」の頃から大人になりましたが横顔みてると「しゅびどぅ、しゅびどぅば~」と言って石田靖に殴られてしまうのでは思ってしまいます。大竹しのぶさんも地でやっているのかひっかき回す役として面白いでしょう。
今回はこの2本をお気に入りにしてみようと思います。
演歌の女王 ~人を幸せにするということ~ [TVドラマ]
そろそろ観てきた春のドラマが終わりを迎えようとしている。前には「エラいところへ
嫁いでしまった」について書いたがさらにもう一本「演歌の女王」が昨日最終回だった
ので書いてみます。
その前に天美祐希といえば「女王の教室」なのだが実はこれをみていない。会社の
同僚からはぜひ観なさいと言われ再放送をまとめて録画したのだが見る時間がない。
なのでそういうものをとっぱらい純粋にこの作品だけについて述べてみたい。
主役の大河内ひまわり(これは演歌の芸名)は「女のわかれ道」という曲をちょっとだけ
ヒットさせるも不幸を背負ったような人生を送る。いつもヒロシ(原田泰造)の言葉にだま
されついていこうとするが失敗。父も小さいときに家を出て行った。唯一、父が彼女の
歌をほめていたので歌手になってテレビに出れば父もわかるはずと思い今に至る。
物語では毎回ヒロシのおかげで事件がややこしくなり、ひまわりがモットーとする「他人
を幸せにする」という捨て身の思いで事件を解決する。
幼児虐待、いじめ、老人介護など現在われわれがとりまく環境をひまわりという大きな力
が「そんなに不幸じゃないよ、笑っていけば解決する道は開かれる」といってくれている。
確かに今あげた問題はたやすく解決するものではない。でも「生きる」って大変だけどでも
その先は誰も「?」なんだと・・・。
そして最終章でひまわり自身がやる気を失ってしまう。そして彼女が雪の中に倒れながら
ヒロシの幻影に「携帯を確認しろ」と告げられる。そこには今まで自分がかかわった人たち
からの着信が・・・。彼女が体を張ったことでその人たちは前を向いて歩くことを決意する。
そして唯一、幸せになっていないひまわりのためにヒロシが考え出したことは・・・・・・・。
最初は不幸もいきすぎだと思ったけど最後はいい形で終わったのでは。いつも金八先生の
ように漢字の説明をしてくれるタンカを切るシーンが好きでしたね。
人の「幸せ」って?「不幸」って?確かにわれわれのしらない所で本当につらい人は間違い
なくいる。でも辛い一本横棒が増えれば幸せの字になる。そのくらいの気持ちでがんばれば
きっと、きっと。われわれにも人生のその時々に「わかれ道」がある。でもこれを観て少しは
がんばれる気になれました。
ひまわりさん、ありがとう。最後のビールケースの上での熱唱よかったですよ。
エラいところに嫁いでしまった ~しきたりは京都だからリアル~ [TVドラマ]
さて今年のドラマですがやっと終わりに近づいてきた。第一話が始まった頃にブログ
に書いたが結局は「演歌の女王」「エラいところに嫁いでしまった」「風林火山」そして
「拝啓、父上様」を観ていた。ただ「拝啓、父上様」はまだ未見であるが今回は今日が
最終回だった「エラいところに嫁いでしまった」について書こう。
さて山本家に嫁いだ君子(仲間由紀恵)は「僕にまかせて」といいながら話をこじらせる
夫・磯次郎(谷原章介)とその兄弟や母の志摩子(松坂慶子)に振り回される。「しきたり」
という鎖にしばられ何もかも「NO」といえない君子が悪戦苦闘する。この番組スタッフは
全国各地の変わったしきたりを調査してきてそれもミックスさせたのだろうがやはり京都
という町にも問題があるだろう。
以前、大阪に住んでいた時に京都にいったこともあるし、仕事で京都の人たちとも働いた。
その感想は確かに静かで住むには良いところだろうなぁと思った。でもどちらかというと
内輪の結束がつよくどこか大阪人ととけ込むという感じではない。大阪と比べイントネーシ
ョンもちがい「~してはります~。」という公家の言葉のように口元を扇子で隠しながら
しゃべるイメージが強い。だからその結束力というのがやはりこのしきたりという言葉で
皆が従うことでその力が作り出されそれが仲間意識を産むのだろう。だから山本家に
起きていることはまんざら大げさではないのかもしれない。
でも山本家は結局悪く言えばバカでよく言えばお人好しなのだ、いわば優しいのだ。でも
デフォルメが効き過ぎて志摩子のプラスに考えすぎだし、磯次郎の姉の由美(濱田マリ)
が怖いながらもいい味を前半出していたのだが途中から全面に出てきすぎたのはあまり
よくなかった。
そして第一話と最終回のみに出演した隣の家の姑が野際陽子で以前は仲間と野際は
山田家の母と娘として「トリック」でも共演していたくらいであえて出てきたのだろう。
毎回様々な「しきたり」と対決したり、その流れで山本家が勘違いする君子と磯次郎が
「同居」するかしないかというストーリーで進んできたがこれならまたスペシャルなどで
復活するに違いない。
仲間のコメディエンヌぶりは相変わらずでさらにそのドタバタぶりの後、志摩子をかばい
熱血感を出すところはまったくもって「トリック」と「ごくせん」を合わせ技なのである。
でもあまりこういうのばかりやりすぎてもイメージがつきすぎますから今度はまたタイプ
の違う役をやってみないとね。
松坂慶子は天然なのか演技なのかどうなんでしょうね。