フラガール ～元気の出る映画 その５～ [映画]
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: DVD
もう観ながら結構泣いてしまいました。今年の日本アカデミー賞で多くの賞を受賞した訳がよく
わかりました。大好きな蒼井優ちゃんが出ているということもありさらに感動が倍増しました。
物語として福島で有名な「常磐ハワイアンセンター」ができあがりそこで踊るフラダンサーが結成
される物語である。昭和４０年に炭鉱の街だったいわき市も時代の流れに逆らえず閉山の方向へ
向かう。そんな中、レジャー施設として「常磐ハワイアンセンター」を作り、ダンサーの募集があった。
紀美子（蒼井優）は友達の早苗の誘いでダンサー募集に参加する。東京からやってきたまどか
（松雪泰子）はどこか心の中で田舎をバカにしているのだが集まったメンバーたちの思いに少し
づつ心が変化していく。
しかし炭鉱の町の男たちはプライドも高く裸同然で踊ったり、別の事業をすることに対し反発し
紀美子の母（富司純子）も学校を休んでまで練習する紀美子を叱り勘当同然となってしまう。
そして紀美子を誘った早苗も父が炭鉱を辞めさせられたことで北海道に引っ越すことが決まる。
練習を重ねた仲間との別れはつらいがそのことがその先の紀美子のダンサーへの思いの支え
となっていくのだ。
そして、練習を重ねたメンバーはオープンを控えキャラバン隊を組んで踊りを披露するも
緊張からか大失敗してしまう。それを機にメンバーは分裂しかけるがまどかが辞めると言った
ため皆あわて始める。そしてすこしづつながらもメンバーが助けあい始める。
そんな中、炭鉱で事故が起こりメンバーの一人小百合（山崎静代）の父がその中にいることを
知る。ダンサーは何があっても笑って踊らなければならない。メンバーは家族の一大事にまで
どうすることもできず踊ることに動揺し始める。しかし小百合はそれでも舞台にたつ決意をする。
しかし小百合は父の死に目にあえず町からもフラダンサーたちへの非難が始まり、まどかに
東京へ戻るように詰め寄る。列車に乗るまどかの元にダンサーたちが集まる。そして自分たちが
このダンスにかけており、まどかが必要だと教わったダンスで伝えようとする。
そして紀美子の母もたまたま紀美子の練習する姿を目にして心に変化があらわれる。そして
常磐ハワイアンセンターがオープンし、フラガールたちは本当の初舞台へと向かうのだった。
おそらくダンスって皆合わせるのってとても大変だ。メンバーたちが最初はガチガチで笑顔も
ひきつっているのだが練習を重ね最後にオープニングで踊っている顔はその練習に満足して
いることもあり満面の笑顔で踊っている。そして踊り終えた時、皆が涙を流していた。
これは何かを成し遂げた人間が出せる涙である。だからこそ美しい。いつもいってるがそこに
リアリティがあり、われわれが感情移入できる。最初はなんでも初めてやることには皆から
煙たがられる。特に男の町ということもありその度合いは強まる。
そんな中で炭鉱で働く紀美子の母はとても厳しくもあり、親心は人一倍もっている。でも夫が
死に自分が家庭を守るという思いで気を張っているため紀美子とぶつかる。そんな女二人の
関係のバランスを保つ役として紀美子の兄（豊川悦治）が存在する。本当に今回の富司純子
さんのお母さんはピカいちです。涙が出てきます。
紀美子役の蒼井優ちゃんは確か小さい頃にバレエをやっていたらしいけどソロで踊るシーン
などは迫力満点である。早苗といる時の純朴でなまりのある少女を演じてるのだが練習と
そしてまどかという存在と出会い、フラガールのリーダーとなったことで最後に踊りきったときに
一歩大人の女性になっている。
松雪泰子もイメージ的に気の強い女性なのだがもうそのまんまです。どこか最初はバカにして
いたのにいつのまにか彼女たちの気持ちに応えようとする。そして最後にメンバーに「一緒に
踊りたいと思える程、すばらしいダンサーだ」という言葉は彼女たちの心の絆をさらに強くした。
やはり女性の方がかっこいいですね。そして元気をくれます。本当は内面は繊細でデリケート
なのだが思いっきりがいいんでしょうね。静ちゃんもどこかそのまま静ちゃんだけどでも最後に
踊りきった時に満足げな笑顔はＧＯＯＤでした。
そうそう知り合いの人がこれを観て、最初の方で岸辺一徳がきれて方言でまくしたてるシーン
があるのだが「なんて言ってるかわからないので聞いてみてください」と言われたのだが本当に
何をいってるのかわからない。あのシーンだけは字幕が必要ですね。
是非ともＤＶＤを買ってもう一度感動しようと思います。
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