ユア・マイ・サンシャイン ~愛が結ばれた時~ [映画]
これは韓国映画を問わず多くの恋愛物で障害を乗り越えるものがある。「私の頭の中の消しゴム」のように難病もの、身分差を乗り越える恋愛など様々な種類があります。最初この「ユア・マイ・サンシャイン」ってまた女性が難病かと思ったのですがそうではありませんでした。(HIVにはかかっているのですが本題はもうひとつあるのです)
ソクチュン(ファン・ジョンミン)は純朴で牧場を経営しているがなかなかその性格が婚期を遅らせていた。そしてある日であったウナ(チョン・ドヨン)と出会い一目惚れする。しかしそんな彼女には暗い過去があったのだ。
しかしソクチュンの想いの強さと過去を忘れたいことから少しづつながら最初はただのおじさんと思っていたソクチュンを好きになるのだ。しかし幸せとはそんな簡単に続かなかった。実はウナは既婚者だったが夫から逃げてきたのだ。ソクチュンの想いに応えられないと感じたウナはソクチュンのもとを出て行くのだ。
しかし彼女が働いている売春宿がガサ入れにあって逮捕される。さらにHIVにかかっていることを知る。そんな彼女でも愛していたソクチュンは毎日面会にいくが拒否されてしまう。ソクチュンは村で笑い者、厄介者とされてしまう。それでも愛を貫こうとするソクチュン。彼はウナに「一生何があっても側にいる」と約束していたからだ。
どんな過去があろうと愛を貫こうとする男。そんな男の愛に寄り添いたいと想いながらも彼のためにもその愛に背を向けようとする女。しかし物語は最後にソクチュンが事故にあう。彼の傷つけないために冷たい態度をとっていたのだが彼の異変に気付く。それでも彼女を愛そうとする彼の思いをうけとったウナ。
またソクチュンのお母さんが味があります。息子を心配するも息子の情けない姿に腹をたてる。でも彼の好きなウナの事を心のどこかで心配する母。韓国映画は結構父や母の存在というのが大きな役割をもっている。どんな物語でも家族を描く所が韓国のいい所だと感じました。
これが実話を基にしているとのこと。愛は障害があるほど燃えることもある。これはどちらというと誰かが切り裂く愛というのではない。ソクチュンもウナも心はまっすぐだ。ソクチュンは愛する人をみつけた。ウナは人生の再生が彼とならできると思った。
タイトル通り、ソクチュンにはウナはまぶしい太陽のような存在である。最後に二人が迎える結末は幸せへはたして向かうのだろうか。それはこれらの彼ら次第なのだ。でも二人はやっと結ばれてきっとこれからを乗り越えられるのだろう。
とてもせつなくあり、でも暖かい気持になる映画でした。
この映画が日本でヒットしなかった理由は、いろいろあると思いますが
やはりHIVの現実に目を向けようとしない、日本人の体質もいくらか
影響を及ぼしているような気がします。
偏見をなくす意味でも、もっと観てもらえると良かったんですけどね。
by ken (2007-07-26 01:40)
なるほど、そういう考え方も一理ありますね。日本人ってもっとニュートラルにいろんなものを見なきゃいけないですね。考え方にしても映画にしても。
by n-toproad0902 (2007-08-05 22:57)