ぷりてぃ・ウーマン ~生き甲斐をみつけること~ [映画]
日本を影で支えているのは女性である。そんな中でもいろんな経験をしたおばあちゃんたちはもっとパワーをもっていた。実際にある劇団をモデルにしたお話で老人のおばあちゃんたちが一生懸命旗揚げしていく姿を描いたハートフルなストーリーです。
淡路恵子、イーデス・ハンソン、風見章子、草村礼子、正司照枝、絵沢萠子、馬渕晴子が好演します。
物語は淡路恵子中心に市民会で何か出し物をしなければならなかったのだが何をやるでもなかった。たまたま帰ってきた孫(西田尚美)が書いた台本を観て劇をやることを提案する。どこか軽く考えていたこともあったありなかなかセリフを覚えられなかったりで不満が噴出する。
自分の台本をむげにされた孫は監督を辞めようとするが必死にセリフを覚えようとする姿、おばあちゃんたちが何か目標をもって活き活きしている姿をみてもう一度劇を始める。しかし主役のおばあちゃんが本番が近づく中、亡くなってしまう。こどもたちは芝居をやめさせようとするのだが一回限りの講演での「解散」ということで舞台は行われる。
人は何か目標を持っていけば倍の力を見せることができる。いみじくも劇中でおじいちゃんたちが女性のパワーについて語っているのだが「もし女性が戦争にいってれば結果は変わっていたかも」というように女性の方が芯は強いのかも知れない。お年寄りはもしかすることこういうことをすることで脳も活性化し、さらに長生きできるのかもしれない。おばあちゃんたちはどこか家族の中で邪魔者扱いされていたのがだんだん毎日が楽しくなっているのがわかりやすく描かれている。生き甲斐を持つことが大事なんですよね。
これから高齢化社会になる中で大事なキーワードなんでしょう。うちの親もまだ60代ですが何かやりたいことを何かのきっかけで見つけてくれて子供が「もうなにやってんの」とあきれるくらい何かに没頭してもらいたいですね。それが若さの秘訣なのかも知れませんね。
さすがに名優たちの集まりなので死と直面している現実を迎えつつも人生っていくつになっても楽しいモンよ!って感じのコミカルな部分は笑わせてくれる。最初は劇団「ともしび」として舞台にあがり最後かと思わせながらこれで命の火が復活したかのように新劇団「ほのお」を立ち上げるというオチで終わります。
女性パワー、おばあちゃんパワーのすごさを感じた映画でした。
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