カール・ゴッチ逝去 ~日本のプロレスの礎~ [スポーツ]
カール・ゴッチ氏が亡くなり、師と仰いでいた無我の藤波辰彌や西村修が沈痛な面持ちだったようだ。私自身は彼が現役の頃の試合をそんな観たことないしどちらかというと新日本系の選手がゴッチのもとに訪れてコーチ役としてのイメージが強い。
そんな彼の存在は世界のプロレスを作り上げカール・ゴッチとルー・テーズという二本の道筋を作り出した。それは現代でいう馬場と猪木のように誰の師事を仰ぐかでプロレススタイルが変わってくる。
ひとつの道しかなければ間違いにも気づかないし、成長を止めてしまう恐れがある。対極にもう一本道があればいろんな事に気づき切磋琢磨し互いに成長する。馬場と猪木はまさしくそうである。
実際の二人が戦ったことがあるのか?どういう団体で活躍したのかは知らない。でも二人がいなければはたして今の猪木、馬場がいたのだろうか?そしてUWFという団体はできあがり総合へと傾倒していったのだろうか?
新日本プロレスを飛び出した前田日明や高田延彦、そして佐山サトル(初代タイガーマスク)がUWFという団体を作り上げた。シュートという言葉もはやり、蹴りや関節技で相手を倒すスタイルはプロレスのいらない部分を全部そぎ落とした格闘技となり大ブームをまきおこした。
そんな彼らもゴッチのもとを訪れていた。それくらいプロレスから現在の格闘技もゴッチの存在を否定することはできない。たらればの世界だがもしゴッチとテーズがいなければ自分もこれほどプロレスが好きになったかどうか定かでないくらいである。
それくらいゴッチの死は日本プロレスに大きな影響を与えたに違いない。橋本真也が亡くなった時ほどのショックはないがやはり日本のプロレスの礎を作った人がいなくなるということは残念なことです。まだ厳しいプロレス界に危機感を与えるいい機会と考えて欲しい。
今はどの世界も職人と言われる人が少ない。ゴッチのように周りに迎合するわけではなく自分の世界を持ち崩さなかった人物はそうはいない。だから今その遺伝子を持っている選手がこの世界を動かさなねばならない。ますはご冥福をお祈りします。
受験の神様 第3回 ~受験も社会の縮図?~ [TVドラマ]
いよいよ「受験の神様」が三回目を迎えた。今回は広の家庭教師が受験の神様に教えてもらっていることが梅沢家の周りに影響を与える。上司も息子を広の家に連れて行き道子に家庭教師を頼む。
さらに広のクラスメイトで勇(山口達也)の同級生の西園寺と手塚も受験の神様を紹介してほしいという。
道子は広にクラスメイトから中学受験をする生徒を家に連れてくるようにし、それが西園寺と手塚の子供達だった。二組とも期待して塾までやめて広の家にやってくるのだが道子は受験のために二人を利用し、一人遅れている広のペースに合わせて勉強を行う。すでに塾で習ったことをしている授業に西園寺と手塚の親子は不安を感じる。
そして道子は二人を利用していることを伝える。そしてそれは勇も了解していることを伝える。西園寺と手塚はあきれて梅沢家を出て行く。そして友達を大事にしろといつも言っていた父が裏切ったと思ってしまう。はたして受験勉強はどうなっていくのか!
現在の世の中は不平等の中で動いている。人が人を利用している世の中。人はそのためには藁にもすがる気持だ。結局、勇は自分が変わっているというか普通の人と代わらないことを知る。そして自分が一番想っている息子にまで愛想をつかされる。
それは受験という歪んだ社会だけではなく実際の社会でも同じ事が行われている。はたして道子は三人で勉強させることで彼らに何かを伝えようとしたのか?ただの意地悪だったのか?受験のためならなんでもありというのか。
今までは道子が梅沢親子にあって変わっていくことがテーマかと思ったが逆なのかなぁ。じゃあ梅沢親子が周りを利用してまで受験を乗り切るとも考えられない。今まで道子が広にさせてきた勉強は功を奏している。だからそこにはきっと何か梅沢親子を試す何かがあるに違いない。
我々が働いていく社会の中へのヒントがありそうで来週も楽しみだ。
再会 ~埼玉テレビは宝の山かも?~ [TVドラマ]
こないだJcomから電波の調査があり我が家で何か確認をしていたのだがその時に地上波で今までみていなかった埼玉テレビが観れるようになった。最初は取り立てて何ってことはなかったのだが・・・・・・。
なかなか埼玉テレビってじゃあ何やってるかと考えても西武戦や埼玉関係の放送しか思いつかなかった。そしてテレビ欄を観るとなんと俵太の名前が!関西では超有名でうちの大学の先輩である越前屋俵太。関西の深夜番組で独自の空気をもっている。あとは「探偵ナイトスクープ」でも彼らしい依頼の調査は面白かった。そんな彼の「達者でござる」は俵太が見廻奉行の恰好で町や村を歩いて土地の人と触れ合うのだ。さらに制作は福井テレビとしぶい!
しかし今回この記事のためにネットで越前屋俵太をしらべると芸能界を引退とのこと!じゃあこれって再放送!?でもなかなか味があり俵太が昔の恰好で特に番組だといわなければじいちゃんばあちゃんは本当のそういう時代の人と話すかのように抵抗なく話してくれる。さらに体を張った演技はいつみても裏切られることはないです。というより関西に合う笑いなんでしょうね。
本当に俵太さんが引退したのなら残念で仕方ありません。ゴールデンは無理でもCSなどで大活躍できるはずなんですけどね。
さらにこないだ私のブログで書いた「水曜どうでしょう」まで埼玉テレビではやっていたのだ!
おそるべし埼玉テレビ。「小林製薬の糸ようじ~」である。あなどれん埼玉テレビ!なんか外国にいって日本人に会ったような「まさか!」感を感じた埼玉テレビです。これによりまた私のテレビを観る時間が増える。きっとこれ以外にもこんなものやってるんやあと感動を与えてください。
猫目小僧 ~ちょっとメタボなヒーロー~ [映画]
ところがその悲劇の主人公・猫目小僧を、井口監督は大胆この上ない表現手段をとって映画に登場させた。「そのまんまやないけ!」とツッコミを入れたくなるほどベタなマスクをつけた猫目クンは、白昼堂々と出現し、姉弟と交流するばかりか、村人を襲う妖怪にも単身戦いを挑むのである。そのビジュアルの 開き直ったような明るさに、時に戸惑いをや苦笑を覚えるものの、決して不快ではないあたりが本作の奇妙なテイストだ。
それにしても、ラストで石田未来演じる少女を妖怪が襲うくだりで、石田の口に異物が入って行くくだりは、井口監督が美少女スカトロAVの名匠であることを考えると、不埒なイマジネーションをかき立てられてしまう。(斉藤守彦)
オトシモノ ~ホラー&友情物語~ [映画]
プロジェクトA ~3人の絆~ [映画]
最近ネットでジャッキ-チェンがタッキーと共演すると知った。よくみると渡辺謙とも共演するらしい。さてそんなジャッキ-の作品からプロジェクトAについて書こうと思う。
これまでのジャッキ-映画は「酔拳」「蛇拳」など主人公が家族や師匠を殺され復讐に拳法を覚えて勝つ話しだった。その前の「ドラゴンロード」でも前半はドラゴンキッカ-という羽根でピラミッドのようなものの頂上にあがるというスポーツ要素をとりいれたのだが最後はやっぱり戦うのだ。なんといっても「プロジェクトA」はジャッキ-、サモハン、ユンピョウの七少福のメンバーが揃った作品でその後安易にもアルファベットシリーズとしてかどうかスパルタンXやサイクロンZなどで三人は共演するのだ。
比較的普通の生活の中にカンフ-をとりいれた作品だった。物語でそれぞれがまったく違う立場だが必然的に皆で力をあわせるのだ。ユーモアたっぷりでなおかつアイデアカンフ-はいつみても新しい道具やシチュエーションで生まれ驚かされる。だから彼の映画で基本的には複雑骨折をおこしている人がいるかもしれないが死人は出ないのだ。ブルース・リーのシチュエーションはきんちょうがあり、生きるか死ぬかの戦いである。ここがジャッキー映画との違いである。
そして「プロジェクトA」から「プロジェクトA2」が生まれる。さらに「プロジェクトA」公開以降にもうひとつのヒットシリーズ「ポリスストーリー」も生まれた。この頃は本当に飛ぶ鳥を落とす勢いで我々高校生はジャッキーにあこがれを持つようになったのだ。
そしてジャッキー映画には必ずと言っていいほどラストに危険なスタントが行われる。この「プロジェクトA」では最後に時計台から落ちるシーンがあるのだがもうこれはとにかく痛いです。それは何方向からも同じ落ちるシーンを写し、最後は共演者たちがあわてて駆け寄るのだがそれはおなじみのNG特集で紹介されている。
もうジャッキーも年だから最近はスタントを使っているのではという疑惑ももたれているがもう彼ほど体を酷使した人はいないでしょうね。彼らが京劇学院に入って苦しい時を乗り越えてきたからこそ体をはることができたのだ。そんな呼吸もあったメンバーが揃ったらそりゃあいい映画も出来るのです。
もうここ数十年、3人が組む作品はない。できれば何かの記念でもう一度何かをとって欲しいがそれはなかなか難しいでしょうね。だからこそ「プロジェクトA」の三人は一番呼吸があっていると思うので是非観てみてください。
ユア・マイ・サンシャイン ~愛が結ばれた時~ [映画]
マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝 [映画]
そこで出会ったのはナンパ男やメイドや受験おたく、アイドルおたくなどの若者たちだった。そして山に彼らを連れて行き修行が始まる。はたして結界を守り怨霊たちを退治できるのだろうか?
もうとにかく学芸会のようなノリであります。7人の中にいる若者達は観たこともないような人たちでアイドルのような人たちが多くこんな修行で強くなるの?という感じであります。さらにこの中にはアドゴニーまでいます。
松村雄基も怨霊として出てくるのですが珍しく連獅子のような白い長髪のカツラをつけて悪役を演じていますが違和感がありました。悪ではあるのですが哀しい過去からこういうことをしているということが最後に判ります。相変わらず大映テレビの演技は健在であります。
ただ千葉真一と倉田保昭二人だけの絡みになると緊迫してまいります。二人の戦いは言うなれば馬場と猪木の戦いのようなもので手に汗握ります。千葉真一も出演シーンは多くないのですが存在感はありますね。
7人が最後に敵と戦うために五重塔に向かうのですがこの中の戦いもちゃちいものです。もっと強い相手はいないのでしょうかと思うほどです。いきなりちびっこカンフーが出てくるは五重塔なら上に向かって戦いを進めると思うのに地下にもぐっていってしまいます。
非常に緊迫感のない戦いを演じてくれています。こんな簡単に倒して良いのですかね。冒頭で一人の2m級の怨霊に100人近い三徳和尚の弟子がやられてしまうのですがショッカーなみの弱さで7人が練習もせずにあのレベルって!!
カンフー映画ではなくアイドル映画として観なければいけませんのでアクションを期待する人は観ないようにしてください。
受験の神様 第2回 ~頑張らないこと~ [TVドラマ]
受験の神様の第2回目を観ました。前回、 早田中学で野球をしたいので広は中学受験を始める。勇(山口達也)も協力することを約束したが現実は甘くない。そして受験の神様と言われる道子(成海璃子)を家庭教師に頼むことになる。
今回は初めて道子が家庭教師にやってきたが背筋を伸ばすことと名前を書き続けるように言う。周りの子が塾で1学期で6年生の勉強をすべて終わらせていることを聞きあせり道子に効率的に勉強を進めること、そしてたくさん勉強したいという。一方の広は取引先にラグビー部時代の後輩がいたため、徹夜で書類をまとめ日曜の取引先のラグビー部の応援にいく。
そんな土曜日に2回目の家庭教師で道子は広に大量の漢字テストを用意し、勉強させる。やり直しやり直しの連続でいつしか食事もせず徹夜で勉強していた。
ラグビーの試合で広は後輩に先輩は変わったと言われる。広は以前現役時代に後輩に「がんばりすぎない」ことを伝えていた。勇は広のためとおもってやっていたことが無理をさせていたことに気付く。
現在の格差社会の中でいかにいい大学に行き、いい会社に就職しないといけない。じゃあ少しでもはやく勉強を始めなければいけない。小さな子供にはプレッシャーがかかり、それを打ち砕く子もいるがやはりプレッシャーに押しつぶされることもある。「頑張る」という根性論は日本ぽいのだが結局誰かの期待に応えなければという重荷を背負うことになる。
我々も小さい頃何かにつけ「おまえはがんばればできるんだ」と言われていた。この言葉で時には乗り越えられたこともあったが今は何にでも頑張れと言われる。人はそんなにスーパーマンじゃないのだ。力が入りすぎるとだめな場合もあるのだ。意外と難しい言葉なのかも知れませんね。
受験を否定する気はない。でも今の社会はどんな子供を作り出したいのだろうか。自分に子供ができたとしてこの中にいれなければならないのだろうか。道子の過去がまだ明らかになっていないが笑うこともなくロボットのように生きている。きっと広と勇と出会ったことで彼女も変化していくのだろう。
デジタル人間を作り出すことよりアナログ人間をたくさん作り出すことが本当は大事なんですよね。でも背筋を伸ばすことや鉛筆の持ち方などを直す部分はアンチデジタルだ。受験戦争が作り出す悲劇を映し出すことで今の受験戦争の過剰さを軽減するものになってほしいですね。
AFC 準々決勝 日本勝利 ~アジアの守護神~ [スポーツ]
注目のAFC準々決勝日本VSオーストラリア戦が行われ日本がPKでなんとか辛勝した。約1年前にジーコジャパンがワールドカップでオーストラリアに敗れたことを思い出す。ジーコジャパンの時はよく見ていたのだがオシムジャパンをしっかりと観るのは今日がはじめてだった。
試合は後半に動き出し先にオーストラリアが1点を先制しすぐに高原が取り返しその後は両者ともなかなか点数をとれなかった。さらにオーストラリアはレッドで一人少ない状態だった。しかし日本は昔に比べあきらめなくなり、最後までくらいつきPKを迎える。
前回のAFCで川口がスーパーセーブをみせていたため今回も期待が高く最初の二本を川口が止めたことで有利になり準決勝に進むことができた。川口選手は奇妙なことにJリーグの試合では結構点数をとられている。しかし国際試合それもPKになるとスーパーセーブを連発する。
彼はここ一番の集中力をもっているのだろう。こういう選手がいることはやはり大きい。今回初めて知ったのだがオシム監督ってPK戦はピッチでは見ないそうです。ロッカールームで心配そうに大きな体を縮めながら見ている姿はほほえましい。そしておどけたように肩をすくめ勝利した選手を迎え入れていた。
しかしこれからもっと過酷になる。川口が好セーブするまでに勝たないといけないのだ。以前に比べ、FWを含めシュートを撃つようになったのだがやはりここ一番で点をとりにいけない。まだ安心して見ることはできない。オシムの戦い方が浸透するまでにまだ時間はかかると思う。
しかし中村や高原という選手の存在も大きいが中沢や川口のように守るベテラン選手がいることも今の日本を支えている。それが水曜日に行われる準決勝で両方が機能し3連覇を目指してほしいと思います。まずはオーストラリアを含め日本の選手もしっかり体を休めてほしいですね。おめでとうございます。